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輸入住宅らしさがもっとも表現できるのが外観。外観のこだわりスタイルについてまとめました。外壁は実に様々な種類があり、素材や色彩は各輸入元の国の気候や住環境によっても異なります。
それぞれの特徴を踏まえ、スタイルにマッチした外観デザインを選びましょう。
外壁には様々な種類があります。レンガ・木材・板・塗り壁・石…。本物素材を使用することで、高いデザイン性はもちろん性能も備えた住宅になるでしょう。
主な素材の特徴をご紹介します。
耐久性の高さが特徴のレンガ。再塗装などのメンテナンスの必要もなく、100年以上半永久的に保つと言われています。
また本物のレンガは一つ一つに焼きムラなどがあり、それぞれ表情が異なります。同じ色調と紋様のものはひとつもありません。
自然に長い年月さらされることで、独特の美しさに変化していきます。
平たく長い板状のサイディングを重ねながら張り合わせるラップサイディング。
工場で量産された外装用の部材を現場で張り付けていくだけなので施工が簡単というメリットがあります。
日本においても歴史は古く木造の伝統建築によく使われていて、「鎧張り」「下見板」「横羽目」などと呼ばれることも。
輸入住宅では北米スタイルに代表される外壁スタイルで、シンプルで自然な風合いを楽しむことができます。
塗り壁は下地の上に素材を何層にも塗って仕上げた壁のこと。最後の上塗りで仕上げる素材で名称が変わり、漆喰や珪藻土などの塗り壁は輸入住宅ではよく見られる外壁です。
漆喰は石灰が原料。海草のノリなどを混ぜて塗り伸ばしやすくします。珪藻土は植物性プランクトンの化石が原料。
塗り壁は湿度が高いときは水分を吸って乾燥しているときは水分を吐き出す特徴があるため、結露やカビの発生を抑制する効果があります。
天然石の外壁は劣化しにくく、苔が生えたり汚れていてもひとつの味として楽しむことができます。そのため小まめなメンテナンスはそれほど必要ありません。
耐久性に加え火や水にも強い特徴があり、優秀な建材です。他の外壁より手間やコストはかかってしまいますが、貼り方や組み合わせによってガラッと印象の変わる個性的な外観を演出可能。
使用される天然石には火成岩・堆積岩・変成岩などがあります。
シンメトリー=左右対称のこと。
シンメトリーのバランス感覚は西洋的な美しさの基本。有名な建築物にはフランスのベルサイユ宮殿があります。
窓や鎧戸、扉、装飾などをシンメトリーに配置することで、安定感と調和感のある外観を実現できます。
自然に寄り添うように建てられることが多い日本の建築物と比べると、人工的な美を追求したシンメトリーな外観は輸入住宅ならではのスタイルと言えるでしょう。
輸入住宅を建てても窓が一般的なサッシでは魅力が半減。やはり上げ下げ窓や滑り出し窓に挑戦したいものです。
日本の一般的な窓は左右に開閉する引き違い窓ですが、上げ下げ窓は上下に開閉させます。また滑り出し窓はレールに沿って窓が外側へ滑り出すように開く窓。ハンドルを回して開閉させます。
さらに外観を洗練させるには窓選びと配置がカギ。窓のサイズ・形状・設置位置をバラバラにせず、ある程度ルールを決めて選びましょう。まとまりが生まれて統一感のある外観を生み出します。
妻飾りとは屋根付近の外壁部分にかざる装飾のこと。
欧米では家柄や宗教的な家訓などを表すシンボルとして使用される、日本の「家紋」のようなものですが、日本では家族に関係のあるモチーフや趣味のもの、イニシャルなどを選ぶ方が多いようです。
デザインは特に成約がなく、自由。大規模な工事が必要ではないのもよいところ。
家を個性的に演出できる妻飾りを選ぶことで、輸入住宅ならではのこだわりの外観を演出できるでしょう。
(2020年3月時点の調査内容です。)
※各社の設計方法について、このサイト内では下記定義づけしています。
・完全自由設計とは、既存プランや既存パーツを組み合わせるのではなく、施工主の要望に合わせて間取りや素材を要望通りに設計・施工してくれる住宅。
・セミオーダーとは、ある程度決められたパターンの中から、好きなものを組み合わせて設計・施工をしてくれる住宅。
・自由設計とは、設備の仕様は建築会社指定になりますが、間取りを希望通りに決めることができる住宅。