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輸入住宅の住み心地

輸入住宅を購入する際に住み心地がとても重要といえます。より良い住宅を維持していく上でのメンテナンス、購入する会社の選び方を紹介しています。

輸入住宅の性能や住み心地は?

高気密・高断熱

輸入住宅の多くはツーバイフォーやパネル方式という工法を採用しています。いずれの工法も壁や天井・床といった面で住宅を支える構造となっていて、自然と気密性の高い性能を持つ住宅となります。
また、高い断熱性を持つ素材を使用しており、窓も複層ガラスで気密性・断熱性を高めています。また、窓のサッシフレームに木製や樹脂のものを採用することで熱が伝わりにくい状態にして、住宅内の熱を逃がさないようにしています。

気密性により防音対策もできる

輸入住宅は、高い気密性を備えたものが多くあります。音は空気に振動を伝えることで私たちは聞き取ることができます。そのため、気密性の高い住宅では屋内で音・空気の振動が外に伝わりにくく、音漏れが少なくなっています。日本では騒音による近隣トラブルが多く発生していますが、気密性の高い輸入住宅であれば防音対策も一緒に行えます。

耐震性・耐風性が高い

輸入住宅に多く用いられているツーバイフォー工法やパネル工法は床や天井・壁といった面で地震の揺れを受け止めるため、衝撃を住宅全体で支えることができます。
日本の住宅では、梁と柱の点と点で支えていく形になりますが、面で支える構造である輸入住宅は耐震性や台風のような強い風に対する耐風性も高いとされています。輸入住宅の構造により、地震だけでなく台風の風にも対策を行うことができます。

耐火性に優れている

日本家屋同様、木材を多用する輸入住宅ですが、耐火性に優れているという意外な一面を持っています。それは、壁と天井の接合面に不燃性の石膏ボードを使用している為、ファイヤーストップ効果が生まれ、耐火性に優れた構造になっています。
輸入住宅には、壁と天井が接着されている面に不燃性の石膏ボードを採用しています。そのため、天井裏や上階に炎が燃え上がっていくのを止めることができます。木材が多く使用されているので火は回りやすい印象ですが耐火性が優れた構造となっています。

輸入住宅の耐用年数は?

国産の住宅であれば基本的にはコンクリート造の住宅で50~80年・木造住宅であれば30~50年が寿命とされています。これに比較して、輸入住宅は高品質な素材を使用しているため100年もの間住宅が持つとされています。
国内の住宅と比較すると輸入住宅の耐用年数がとても長いことがわかります。
海外では、住宅のメンテナンスをこまめに行って住宅の耐久性の維持が行われており、屋根や壁といった経年劣化、補修工事やリフォームも頻繁に実施されています。

輸入住宅で必要となるメンテナンス

輸入住宅を維持していく上でも重要なメンテナンスについて紹介していきます。

玄関ドアを調整

玄関ドアは通勤・通学・買い物などの外出時にほぼ必ず使う場所です。そのため、梅雨に無垢の素材でできたドアが膨らんでしまって開け閉めが難しくなるといった不具合が出やすい場所となっています。輸入・国産のいずれの素材の場合でも、無垢の素材を使用したドアでは避けられないことでもあります。このような場合には施工業者やメンテナンスを専門的に行っている会社に依頼して、不具合を調整してもらいましょう。メンテナンスに関する出費を減らしたい場合にはグラスファイバーやスチール製といった無垢以外の素材にすることで、無垢材の性質によるメンテナンスを避けることができます。

劣化しやすいウッドデッキを定期的に確認

ウッドデッキのある庭にあこがれる方も多いかと思います。しかし、ウッドデッキは屋外にあるので、その日の天気によって雨や風の影響を直に受けて劣化しやすい環境にあります。そのため、定期的にメンテナンスを行っていくことが重要となります。
近年では、雨風での影響に強い木や木に似た見た目の複合素材で作られたウッドデッキも販売されています。このような素材でできたウッドデッキは通常の木でつくられたウッドデッキよりもメンテナンスを行いやすくなっているため、定期的なメンテナンスを避けたい方は検討してみましょう

木製サッシをメンテナンスする

輸入住宅によく使われているオシャレな木製サッシですが、外側が腐食してしまうことがあります。そのため、一定の期間ごとに塗装を行う必要があります。
このようなメンテナンスを避けたい場合には、外側の素材をアルミや樹脂複合素材で覆われた木材サッシにしてみるのも検討してみましょう。

メンテナンス時を考えて部品を選ぶ

輸入住宅の場合には、メンテナンスが必要になったときに海外から必要な部品を取り寄せることがあります。しかし、輸入先のメーカーが倒産してしまうこともあり、こうなってしまうとメンテナンスの部品を入手するのは困難になってしまう場合もあります。
輸入住宅を建てる場合には、メンテナンスを行う時のことまで考えて部品はできるだけ経営状態が安定している会社のものを使うようにしましょう。また、長い期間を経て実績を残している輸入商社・代理店の商品を選ぶのも大切です。メンテナンスが必要になったときのことを考えて部品を選んでおくとスムーズに進められます。

輸入住宅は日本に適しているのか

輸入住宅で多く用いられているモノコック構造は耐震性や耐風性に優れた設計となっています。
日本の雪が多く振っている地域でも十分に強度を発揮できます。その強度は阪神淡路大震災の揺れの強さの2倍である1600ガルの衝撃に窓ガラスも割れないほどです。

モノコック構造が多く用いられている北欧では、-30℃の厳しい寒さ・30℃を超える夏の厳しい暑さにも耐えられるような非常に優れた断熱性を持っています。熱の逃げやすい窓にも3層ガラスを使用し、ガラスの間にLow-E金属膜とアルゴンガスを入れて断熱性能をより高めています。

厳しい寒さ・暑さにも適応できる性能なので、日本の気候にも対応ができます。

失敗を防ぐ施工会社の選び方

イメージを固める

希望の住宅のイメージを固めていきましょう。一口に輸入住宅といっても北欧風・南欧風など様々なスタイルがあるので、施工事例を見て自分の好きなスタイルの住宅を扱っている会社を探しましょう。住宅を扱う会社ごとに得意不得意があるので、過去の施工事例を見たり住宅展示場に出かけたりして会社の得意分野もつかんでおきましょう。住宅展示場に行った時に住んでいる人に話が聞ける場合は聞いてみるとイメージができて良いかもしれません。

担当者の話を聞いてみる

イメージが固まってきたら、候補の会社に絞りましょう。実際に候補の会社の担当者に話を聞いてみて、どのような点にこだわりを持っているかを聞いてみましょう。機能性だけでなく思いまで聞き出すことができれば、成功と言えるでしょう。
担当の方と感覚が合う・相性がいいというのも会社選びの上では重要です。

見積りや図面作成を依頼する

ある程度候補を絞ったら、いよいよ担当者にデザインや設計・予算の希望を伝えて見積をお願いしてみましょう。この時、比較できるように複数社で見積を行うことが大切です。これにより担当者の態度や気配りなどもチェックしていくことができます。
1つに絞れたら予算やデザインについてしっかりと納得がいくまで相談してみることでいい家づくりにつながっていきます。

Area selection
当サイトで紹介している、本社を東京に構える住宅メーカーで、
輸入住宅事業の歴史が長い3社を紹介

(2020年3月時点の調査内容です。)

スウェーデンハウス

スウェーデンハウス

引用元:スウェーデンハウス公式HP(https://www.swedenhouse.co.jp/voice/corner/exterior/)

設計方法


セミオーダー

設立

1984年

本物素材

北欧産ほか

都内モデルハウス

あり

天草ハウジング

天草ハウジング

引用元:天草ハウジング公式HP(https://www.amakusa.co.jp/seko/s_blaregn/s-karuizawa-2.html)

設計方法


完全自由設計

設立

1977年

本物素材

北米・カナダ

都内モデルハウス

あり

メープルホームズ

メープルホームズ

引用元:メープルホームズ公式HP(http://www.maplehomes.co.jp/case/timber/)

設計方法


完全自由設計

設立

1986年

本物素材

北米

都内モデルハウス

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※各社の設計方法について、このサイト内では下記定義づけしています。
・完全自由設計とは、既存プランや既存パーツを組み合わせるのではなく、施工主の要望に合わせて間取りや素材を要望通りに設計・施工してくれる住宅。
・セミオーダーとは、ある程度決められたパターンの中から、好きなものを組み合わせて設計・施工をしてくれる住宅。
・自由設計とは、設備の仕様は建築会社指定になりますが、間取りを希望通りに決めることができる住宅。