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輸入住宅を建てるのであれば東京ではあっても獣害対策が大切です。「都内なのに?」と思われる人も多いかもしれませんが、なぜ東京でも獣害対策が必要なのか、その理由や具体的な対策について解説します。
ハクビシンはノミ・ダニを連れてくる特性が確認されています。体にノミやダニが付着しているので、ハクビシンが家に来ることにより、体に付着していたノミやダニがハクビシンから離れるケースがあります。ハクビシンの排泄物に混入されているノミ・ダニがまだ生息していて、家に居着いてしまうケースにも要注意です。
ハクビシンから解き放たれたノミやダニは人間の血を好むので、日常生活におけるリスクとなります。
ハクビシンが家に巣を作ってしまった場合、巣の近くで糞尿を行います。ハクビシンの特性として、常に同じ場所で糞尿を行うので、特定の場所に糞尿が増えていくことになりかねません。
また、ハクビシンの糞尿にはノミやダニが生息していたり、他の菌が混入されているケースもあります。問題はこの糞尿が空調の影響で移動してしまうと、家全体に菌を振りまくことになってしまうので、まだまだ免疫力が低いお子様がいる場合、健康被害も懸念されます。
アライグマといえば可愛らしい存在としてのイメージが強いですが、人獣共通感染症が確認されています。つまり、アライグマから何らかの感染症をうつされる可能性があります。直接触れ合うだけではなく、アライグマが移動した場所に糞尿、あるいは毛などを残せばそれらは感染症リスク因子となってしまうでしょう。
また、アライグマは建物を壊したり、ペットや飼っている魚を食べたりもします。言い聞かせることなどはできませんので、被害は広まる一方です。
ハクビシンやアライグマといった獣が家に居着くのは家の居心地が良いからですが、家に侵入してしまうからこそです。そこで、侵入口を塞ぐことも立派な獣害対策です。特にハクビシンは頭が入る所から侵入します。基礎コンクリートの通風口、外壁の孔、屋根が重なっている空間、増築の接続部分の空間など、人間では到底入れない場所でも、頭を入れて侵入してくるので、これらを塞ぎましょう。
特に基礎コンクリートの通風口は注意が必要です。通風口はその役割上、完全に塞ぐことができないのでハクビシンが侵入しやすくなっています。鉄の網・柵などハクビシンの侵入を防ぎつつ、通風口の役割を損なわない設備を設置しましょう。
ハクビシンは樹木から飛び移って家に侵入します。垂直な外壁を登る能力はないので、庭木に上り、高いところから飛び移るのです。そのため、庭木を剪定するなどしてハクビシンが家に飛び移るための土台を減らしましょう。また、木そのものに登れなくするための工夫、あるいは飛び移るであろう場所に障害物を置くことも対策になります。
ハクビシンはペットフードや食べ物の残りを求めて家にやってきます。後で食べようと残しておいた物、ペットのためにと置いておいた物の匂いを嗅ぎつけてやってくるので、ハクビシンの餌となるものをそのまま放置するのは控えましょう。
動物由来感染症とは、日常生活ではあまり耳慣れないものかもしれませんが、字面から何となくイメージできるのではないでしょうか。まさに漢字そのもので、動物に由来する感染症です。人から人だけではなく動物から人にうつる感染症もあります。そのため、動物由来感染症の因子を持つ動物が家にいる場合、感染症リスクが高まります。
動物に噛まれたり引っ掻かれて菌が侵入するケースや口の周り、傷口等を舐められてうつってしまうケースもあります。また、ごく稀ではありますが動物のくしゃみや咳を受けることでの感染、動物に触った手を自らの口に持っていって感染させてしまうケースもあるようです。
直接触れあうのではなく、蚊やダニなどを介して感染するケースです。動物から吸血した蚊やダニが人間に吸血することで菌をうつしてしまうもので、蚊の多い季節にはリスクが高まります。
汚染されている土壌や水を介して感染するケースです。例えば動物が糞をした土に触れてしまったり、風に舞っている菌を吸い込んでしまった場合などがこちらに該当します。
病原体を持つ家畜や魚介を食べることで感染するケースです。熱を加えるなど加工せずに食べてしまうことで感染リスクが高まります。
犬や猫などのペットは飼い主に近い存在です。スキンシップも珍しくないのですが、だからこそペットを介して感染するケースもあります。犬や猫は家で飼われているとはいえ、例えば家に侵入してきた生物の糞尿を口にして感染してしまうこともありますし、たまに外に出している場合には、外出時に何らかの感染源を持ち帰ってきてしまう可能性もあります。
ペットが感染しているとは知らずに、ペットを撫でたりペットに舐められたりすれば、飼い主にも感染するでしょう。
野生動物と聞くとピンとこないかもしれません。しかし、登山をすれば山に生息している野生動物のテリトリーに入りますし、河川でバーベキューをすれば近辺に生息している野生動物と触れ合うこともあるのではないでしょうか。
直接的な触れ合いだけではなく、野生動物の糞尿に含まれている感染源が風に舞って感染するケースもありますし、鳥の糞尿が落ちてきて直接体に触れて感染するケースなども起こりえます。
家畜や家きんからの感染もあります。農家の場合、家畜と共に生活を送っていますので、家畜が何らかの理由で感染症に感染してしまった場合、家畜を介して飼い主にも感染するケースもあります。
人間同様、ペットにも予防注射を打つことが可能です。予防注射を打つことで防げる感染症もありますので、予防注射や登録を済ませておきましょう。
ペットは愛くるしい存在です。ついついスキンシップを取りたくなる気持ちは分かりますが、ペットとの過度なスキンシップによって感染するケースもありますので、過度なスキンシップを控えることも予防の一環です。
ペットを飼っていればペットと触れ合う機会は多々あることでしょう。その際、常に手洗いを心掛けましょう。飼い主の知らないところで、感染している可能性もゼロではありません。触れたら手洗いをすることで、感染症因子を排除し感染リスクを軽減させます。
ペットの世話として、餌やりは飼い主としてこまめに行うことでしょう。それと同じくらい、ペットの清潔を保つことも大切です。ノミやダニのチェック、爪切りなどをこまめに行うことも感染症対策の一環です。
ペットの糞尿は定期的に処理しているかと思いますが、できる限り早く処理しましょう。長時間放置していると、ペットの糞の匂いに誘われて他の動物がやってきたり、あるいは既にペットが感染している場合、感染源が含まれた糞尿を長時間放置したりして家族への感染が高まる可能性もあります。
鳥を飼っている場合、鳥が羽ばたくことで羽毛や排せつ物などが部屋の中で充満してしまいうかもしれません。定期的な清掃や換気を心掛けましょう。
子どもが公園で遊んで帰宅したときには必ず手洗いをしましょう。特に砂場には動物の糞が混ざっているかもしれず、感染源を持ち込んでしまう可能性もあります。帰宅時に手洗いをして感染源を取り除きましょう。
野生動物との接触をできる限り避けることも大切です。野外での接触だけではなく、野生動物の飼育も控えた方が良いでしょう。可愛らしい存在ではあっても、感染源を持っている可能性があります。
もしもですが、体調を崩したら早めに病院に診察してもらうことも大切です。後回しにしているとかえって悪化してしまう症状もあるので、大丈夫だろうと思わずに受診しましょう。動物と触れ合った後に体に異変を感じたら、病院で処置を施してもらうことが大切です。
ペットを飼っている場合、ペットの健康管理もしっかりと行いましょう。例えばペットがいつもと違う状態であれば、何らかの症状が懸念されます。もちろん感染症だけではなく他の症状の可能性もあるので、病院で診察してもらいましょう。
なぜ体調が悪いのか、ペットがどのような状態なのか把握することが大切です。もしも感染症に起因した体調不良の場合、診察・治療後も再び感染する可能性があります。ペットの体調管理だけではなく、改めて自宅環境の見直しが必要になします。
害獣被害は決して軽視できないものであり、かつ身近なものであることが分かっていただけたのではないでしょうか。そのためにも、害獣被害を防ぐためには柔軟に対応できる輸入住宅業者を選ぶことが大切です。
害獣被害対策に関しての知識・情報を蓄えることも大切ですが、形にできるのかも大切です。既存の建築以外対応しない業者なのか、あるいは柔軟に対応してくれる業者なのかで、完成後の生活における害獣被害にも差が生まれるでしょう。
(2020年3月時点の調査内容です。)
※各社の設計方法について、このサイト内では下記定義づけしています。
・完全自由設計とは、既存プランや既存パーツを組み合わせるのではなく、施工主の要望に合わせて間取りや素材を要望通りに設計・施工してくれる住宅。
・セミオーダーとは、ある程度決められたパターンの中から、好きなものを組み合わせて設計・施工をしてくれる住宅。
・自由設計とは、設備の仕様は建築会社指定になりますが、間取りを希望通りに決めることができる住宅。