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輸入住宅の価格相場について、実際にかかるコスト面や建築費用のポイントなどをまとめました。
輸入住宅は日本にいながら海外のライフスタイルが楽しめることが魅力です。
「輸入住宅はお金がかかる贅沢なもの」と思われがちでしたが、現在は輸入住宅と日本式建築の住宅は坪単価にあまり差はありません。
輸入住宅の坪単価は安くて約30万円〜、高級仕様で100万円以上も珍しくなく、平均すると約60万円~90万円と言われています。
日本の大手ハウスメーカーで日本式建築の住宅を建てる場合は、坪単価の平均は約70万円~80万円です。そう考えると、輸入住宅=高額、ではないと言えるでしょう。
トータルの費用としては、およそ2,000万円前後~4,000万円が平均的な相場になっています。
建てる家のグレードやバリエーション、どの施工業者に依頼するかによって販売価格は変わりますが、自然の木材やレンガなどをたくさん使用している場合は、高くなることがあります。
輸入住宅は円高や円安と言った円相場の影響を受けやすい特徴があります。
円高の時には外国産の資材を安く輸入することができますが、円安の時は資材の価格が高騰します。
建築に使う資材の価格が上がるということは、それだけ建築費用も高くなるということ。
特に輸入住宅は、海外から資材を取り寄せているため、円相場の動きをみておくと、コストがおさえられます。
さらに、建築様式で費用が大きく変わってきます。例えば自然素材をふんだんに使った北欧スタイル、英国スタイルで外壁を総レンガ張りにする場合は資材コストが高くなるとともに工期も長くなり、その分職人さんたちの人件費がかさみます。
また、輸入住宅を建てる施主の多くが、デザインにこだわりを持っています。すべてのデザインを理想通りにしようと考えた場合、その分デザイン料や実現するための資材費、上記にもある人件費などが加算されます。
外観や内装、インテリアにデザイン性の高いこだわりが光る輸入住宅ですが、すべてを取り入れようとすると値段が高くなり、予算内に収まらないこともあります。
マイホームへの理想を大切にしながらコスト面を少しでもおさえるポイントを考えていきましょう。
まず、シンプルで施工が比較的簡単な工法を選ぶと費用を安く抑えることができます。
例えば、ツーバイフォー工法(2×4)は決まった規格の木材を使用するのでコストダウンにつながります。
2×4の魅力は建築費用が安価であるというだけではなく、耐震性にも優れています。
日本は地震大国なので日本に合っている工法でもあるとも言えるでしょう。
内装コストを抑えるためには、どの部分を輸入品にするか厳選することです。内装のすべてを輸入品で揃えると、資材費や輸送費などが高くなってしまいます。
妥協する部分とこだわりたい部分をしっかり見極め、国内品も上手に使ってコストを削減しましょう。輸入住宅でも和室のリクエストは少なくありません。
洋室を和室に変更する場合、設備の取り入れ度合いにより費用は加算されます。例えば6畳の洋室のフローリングを畳に変更するなら10万円程度、壁や建具などに和室の建材を使うなら25万円程度の追加費用が目安となります。
最後に、ローコストの輸入住宅を建てることを得意とするハウスメーカーを見極めることが肝心です。
ローコストを得意とするハウスメーカーの中には、低価格帯のもので約600万円から建てることが可能です。
この価格帯で建てられるタイプはアメリカでよく使われるスタンダードな仕様「オレゴン・カントリー風」のもので、間取りなどシンプルなものが多いようです。
一方、高価格帯として外観が複雑な「ビクトリアンスタイル」の家は約1500万円〜となります。
(2020年3月時点の調査内容です。)
※各社の設計方法について、このサイト内では下記定義づけしています。
・完全自由設計とは、既存プランや既存パーツを組み合わせるのではなく、施工主の要望に合わせて間取りや素材を要望通りに設計・施工してくれる住宅。
・セミオーダーとは、ある程度決められたパターンの中から、好きなものを組み合わせて設計・施工をしてくれる住宅。
・自由設計とは、設備の仕様は建築会社指定になりますが、間取りを希望通りに決めることができる住宅。