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欧州スタイルの輸入住宅についてまとめました。
欧州デザインとは、フランスやイギリス、ドイツ、スペインなどのヨーロッパ地域で生まれたデザインのこと。中でも、北欧デザインは別に考えられることが多いようです。
北欧デザインは重厚感あふれる意匠が特徴的ですが、欧州デザインには地域に寄って様々な種類があります。各エリアや誕生した時代によっても全く異なる外観や内装。一概にこれといった特徴はあるわけではなく、それぞれのスタイルに個性が光ります。
欧州デザインには多くのスタイルが存在します。イメージも様々。その中でも人気の高い「クイーン・アンスタイル」「チューダー」「プロヴァンス」「パリスタイル」についてご紹介します。ひとつずつ見ていきましょう。
クイーン・アンスタイル様式は、18世紀のイギリスでアン王女の時代に流行した様式のこと。その後植民地時代のアメリカにおいて発展しました。特徴は左右が非対称になったデザイン。全体的に変化に富んだ外観になっています。屋根に八角形の塔を乗せたり、連続した長いベランダが玄関と繋がるようになっていたり、外に張り出したたくさんの出窓なども特徴の一つ。壁面には装飾を施し、華やかな外観の住宅です。
15世紀から17世紀のイギリスのチューダー朝時代に確立した建築様式であるチューダー様式。特徴は下部構造より上部構造が大きいオーバーハング。チューダー・アーチと呼ばれるつぶれた形の先が尖ったアーチや急勾配の切妻屋根、白壁に柱や梁などの骨組みを数多く露出したハーフティンバーと呼ばれるデザインも独特で、特徴のひとつになっています。
プロバンス様式はフランス南東部プロバンス地方のスタイル。白い漆喰壁に赤茶やオレンジ色などの明るい瓦屋根が特徴的です。プロバンスは地中海を見下ろした夏は暑くて乾燥した地域。そのため、経年美が美しいリゾート感あふれる住宅になっています。夏の暑さ対策として床がテラコッタであることも特徴のひとつ。天井の木の梁や木製扉、モザイクタイルなどが田舎風な素朴さを演出した住まいです。
パリスタイルはその名の通りパリのアパトルマンのデザインを忠実に再現したスタイル。その佇まいは日本にいながら、パリの古い街並みを感じさせてくれます。窓は長方形で横格子が4、5本。内装はホワイトを基調としています。また玄関の奥には中庭があり各住居へ繋がっていき狭さを感じない間取りとデザインになっているのも特徴のひとつ。パリでは建物同士がひしめき合うように建てられているため、日本の都市環境に適したスタイルと言えます。狭小地でも内部は空間の広がりを実現でき、美しいフォルムを生み出してくれるでしょう。
(2020年3月時点の調査内容です。)
※各社の設計方法について、このサイト内では下記定義づけしています。
・完全自由設計とは、既存プランや既存パーツを組み合わせるのではなく、施工主の要望に合わせて間取りや素材を要望通りに設計・施工してくれる住宅。
・セミオーダーとは、ある程度決められたパターンの中から、好きなものを組み合わせて設計・施工をしてくれる住宅。
・自由設計とは、設備の仕様は建築会社指定になりますが、間取りを希望通りに決めることができる住宅。