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輸入住宅は資産価値が落ちにくいと言われていますが、それはいったいなぜでしょうか。そもそも資産価値とは? ここでは、輸入住宅の資産価値が下がりにくい理由と、住宅の資産価値を決める要素について詳しく紐解いています。
「資産価値」とは、土地と建物、両方の価値を足したものです。要するに資産価値とは、その不動産を仮に売却しようとした場合、いくらの値がつくか、その金額が高いかを表したものです。建物は年数とともに価値が下がっていきますが、土地は価格が上下します。土地と建物、異なる2つの要素を組み合わせることで、より正確な資産価値を計算することができます。
資産価値は物件が駅チカであるなどアクセスに良い土地柄であったり、さまざまな施設が近いくにあるなど、条件によって高まります。
具体的な資産価値を求めるための計算方法は3つあり、それぞれ収益還元法・取扱事例比較法・原価法と呼ばれています。
収益還元法は、その不動産が将来的にどれぐらいの収益を生み出すのかを計算する方法です。
つまり、輸入住宅においても、その物件が将来的にどれぐらいの利益を生むのかが資産価値を決めるポイントになるのです。
取扱事例比較法は、その土地の周辺で、築年数や構造、最寄り駅など同じような条件の物件がいったいどれぐらいの価格で取り引きされているか、比較して資産価値を決定する方法です。
原価法は、仮にその物件をもう1度建築した場合にいくらになるのかを割り出し、建築後の経年数にから現在の価値を推定する方法です。
益還元法・取扱事例比較法・原価法のどの計算方法を用いて資産価値を決定するかは、対象の不動産と、計算の目的に合わせて選択されます。
日本とは異なり、欧米では必ずしも新築が最も高いとは限りません。むしろ、長く大切に住み続けられた美しい家のほうに価値を見出されてます。
古くても家のメンテナンスは行き届き、庭は綺麗に手入れされ、愛されてきたような住宅です。
近年の環境保護やCO2削減の働きかけもあって、こうした欧米の考え方は、輸入住宅を通じて日本にも浸透していくのではないでしょうか。
輸入住宅は、こだわりの素材を用いられていることが多く、日本の一般的な住宅で使用されている建材などはあまり採用されていません。
無垢材を始めとした自然素材が好んで使われており、古くなってからのほうが深い味わいを醸し出します。
時を経るほどに美しくなる輸入住宅の価値は、経年がプラスに働くこととなります。
日本の住宅は暮らしやすさを求めて、あたらしい技術を取り入れている場合が数多く見られます。こうした技術は外観にも反映されているほか、時代ごとに流行のデザインで家が建てられることも少なくありません。
そのときは流行だとは気づかなくても、時を経ると次第に古臭さを感じることがあります。
片や、輸入住宅は欧米における普遍的な外観を採用していることが多く、築年数を重ねても流行遅れに感じにくいのが特徴です。
しかも、日本人からすると輸入住宅のように海外の風を感じられる家は憧れの的であることから、何年経ってもおしゃれな外観としてとして受けとめられます。
資産価値を決定する要素として大きいのが立地。通勤・通学・主要都市などへのアクセスの良さと、生活への利便性です。生活をするうえでも通勤や通学時間をポイントに家を選ぶ人が多い為、駅やバス停から遠いといった厳しい条件となると資産価値が上がりづらいです。
駅チカであったり駅から徒歩圏内であり、さらには周囲に病院や学校・幼稚園、商業施設や銀行と言った生活に必要な場所が近ければ、その住宅の資産価値は上がりやすいと言えるでしょう。
また、大手不動産などが行っている住みたい街のアンケートで、上位にランクインした場所では土地が高値になりがちです。建物自体の資産価値が下がっても、こうした土地に立地していれば資産価値は維持されやすいと見られています。
住宅の豪華さもさることながら、デザインや間取りも資産価値においては大切な要素であり、輸入住宅では特に有利に働く点です。
輸入住宅の流行に左右されない点や、経年しても古臭さを感じさせない点は、逆に趣きや味として捉えられやすい傾向にあります。
こうしたことから、輸入住宅は中古であっても資産価値が下がりにくいと言えるでしょう。
ポイントは「住みたいと思う人がたくさんいるかどうか」です。魅力的な建物だという印象が強ければ、それが資産価値となります。
土地の面積もさることながら、大切なのがその質です。まず、土地に高低差がないことは資産価値として大切な要素となります。
さらには、宅地として使われる前にどのような使われ方をしていたかもポイント。
例えば、農地から転用されている土地であれば一般的に価格が安くなります。
地盤調査や造成、地盤改良などをきちんとしていれば強度的には問題ないのですが、農地として使われていた場所はもともと水がよく流れて込みやすい地形をしているため、災害リスクが起こりやすい可能性があるからです。
住宅そのもの耐震性や耐火性、防風性能などに加え、立地においても災害リスクの小さいほうが資産価値は上がります。
では、災害リスクの低い土地はどのように見極めればいいかと言えば、これには明確なデータが存在します。国土交通省の公開している「ハザードマップポータルサイト」です。ここには全国各地の洪水・土砂災害・高潮・津波・道路防災情報・地形分類といった詳細データが掲載されています。不動産を購入する前に、その土地でどんな災害が起きやすいかを1度確認してみてください。
日当たりの良い物件は、一戸建てやマンションなど、いつの時代においても高い人気を誇っています。
南向きで日の光にあふれた住宅は、快適な暮らしにもつながることから、資産価格もおのずと高くなる傾向があります。
物件を取り巻く環境も、資産価値が高まる条件になります。治安の良さ、適度な緑、その街での暮らしやすさなど。
また、ロケーションの良さも大切な要素。せっかく美しい外観の住宅であっても、周りの眺望が悪ければ日の光もまともに入ってきません。資産価値が下がる要素につながります。逆に眺望も環境も良ければ、資産価値は高まると見ていいでしょう。
(2020年3月時点の調査内容です。)
※各社の設計方法について、このサイト内では下記定義づけしています。
・完全自由設計とは、既存プランや既存パーツを組み合わせるのではなく、施工主の要望に合わせて間取りや素材を要望通りに設計・施工してくれる住宅。
・セミオーダーとは、ある程度決められたパターンの中から、好きなものを組み合わせて設計・施工をしてくれる住宅。
・自由設計とは、設備の仕様は建築会社指定になりますが、間取りを希望通りに決めることができる住宅。