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北米デザインの輸入住宅についてまとめました。
北米とはアメリカやカナダのこと。17世紀から18世紀にヨーロッパ大陸から移住してきた人たちが建てた家が基本となっていて、自分たちの母国の建築様式を踏まえながらももっと立派な家を作ろうとしたのがはじまりと言われています。
北米スタイルの家づくりでは、基本的に2×4(ツーバイフォー)工法を採用。角材のサイズが2インチ×4インチであるためこの名前が付けられました。角材と合板を接合して壁や床、天井部分を構成、それらを組み合わせて箱状の空間をつくります。面で構成されているため、高気密・高断熱、地震に強いなどのメリットがあります。
ヨーロッパからの移民による家づくりが基本となっている北米デザインスタイル。そのため北米スタイルと言っても、いくつかの種類に分類され、イギリスやフランス、スペインなど様々な国の特徴を持つ外観デザインがあります。人気の高い外観デザインは「ジョージアン」や「アーリーアメリカン」。それぞれの特徴をご紹介します。
ジョージアン様式は寄棟屋根に箱型のフォルムで、玄関を中心にシンメトリーに配置した窓が特徴の住宅。イギリスで普及した建築様式で、1600年代半ばにアメリカに伝えられました。威厳ある邸宅風のデザインが裕福な移住者の間でブームとなり、ニューイングランドと南部の植民地で定着しました。寄棟(よせむね)屋根とは最上部の棟から4方向に勾配がある屋根のこと。外壁にはレンガが用いられ、シンメトリーで2階建てが基本の威風堂々とした佇まいの住まいです。
北米デザインの代表格とも言われるアーリーアメリカン様式。アメリカへ移り住んだイギリス人が本国の建築様式をもとに発展させたデザインで、細長い板を重ねて仕上げるラップサイディングの外観が特徴的。屋根の上に窓が張り出して取付けられているドーマーやカバードポーチなどで構成されています。赤毛のアンの世界をイメージした家などもアーリーアメリンカン様式のひとつ。洋館の趣きを高めたオシャレな住まいで、日本でも根強い人気があります。
(2020年3月時点の調査内容です。)
※各社の設計方法について、このサイト内では下記定義づけしています。
・完全自由設計とは、既存プランや既存パーツを組み合わせるのではなく、施工主の要望に合わせて間取りや素材を要望通りに設計・施工してくれる住宅。
・セミオーダーとは、ある程度決められたパターンの中から、好きなものを組み合わせて設計・施工をしてくれる住宅。
・自由設計とは、設備の仕様は建築会社指定になりますが、間取りを希望通りに決めることができる住宅。